皮膚からの吸収作用

ニンニクの皮膚からの吸収作用については、あまり知られていないが、ニンニクに限らず皮膚の表面の毛孔からは、いろいろなものが毛嚢、脂腺を通って真皮にまで入っていく。

吸収されたものは、毛細血管から全身に運ばれていく。これを経皮吸収という。皮膚の表面は薄い脂肪膜で被われているため、健康な皮膚では、脂溶性のものでなければ吸収されない。

例えば、ビタミンA・D・E、女性ホルモン、そしてタンパク質との親和性が強いニンニク成分というわけである。一般に脂肪分は2分間の摩擦で、約20% の浸透率がある。ニンニク成分の経皮吸収の場合は、50% 以上、皮膚の部位によっては、それ以上の浸透率があるといわれている。
いわゆるニンニクの皮膚からの働きについて紹介すると、ニンニクの有効成分は皮膚タンパク質との親和性が強く、皮膚からの経皮吸収に優れるとの特性があることか、次のような働きと効用がある。

  1. 血液循環を促進し、皮膚細胞の新陳代謝を活発にする。老廃物を押し出し、排泄作用を促進する。シミ、小ジワ、ニキビ、アレルギー肌、アトピー、ひび、あかぎれ、しもやけ、洗剤荒れ。
  2. 皮膚の角化作用を促進すると同時に、皮膚の細胞交代(ターンオーバー)を順調にする。シミ、小ジワ、ニキビ、アトピー、アレルギー。
  3. シミ、ソバカス、くすみを還元漂白し、美白作用を促す。
  4. メラニン色素をつくる酸化酵素( チロジナーゼ) の働きを不活性化する。紫外線の影響を弱め、日光に対する皮膚の抵抗力を高める。シミ・ソバカスの予防、日焼け予防、日光アレルギー。
  5. 消炎作用を促す。日焼け後の炎症、赤ら顔、皮膚炎、火傷、打ち身、捻挫、虫さされ、耳・鼻・喉などの炎症。
  6. 殺菌・抗菌作用を促す。こキビ、吹き出物、ハタケ、イボ、アトピーの副作用(二次感染)の予防。水虫、痔、切り傷、虫さされ。
  7. 抗駿化作用(活性酸素の働きを抑える)。
  8. ビタミン結合作用。ビタミンと結合し、皮膚に栄養を与え、老化を予防する。小ジワ、タルミ、肌荒れ、サメ肌。
  9. 保湿作用。小ジワ、肌荒れ、乾燥肌、アトピー。
  10. 細胞の自活力を高め、自然治癒力を促す。皮膚機能の向上。

ニンニクの皮膚からの効用については、あまり知られていないが、食用のニンニク同様、幅広い働きがあるというのが、にんにく研究家の見解であり、実際の「にんにく化粧品」の愛用者の声でもあるようだ。ニンニク成分の皮膚からの働きについての科学的な解明は、今後の研究を待つしかないが、やはり民間療法の中で根強い人気があるニンニク風呂、あるいはニンニク灸、ニンニク湿布などは、ニンニクの皮膚からの効用を経験的に知っているためであり、その働きを上手に利用したものだろう。

もちろん皮膚かの吸収をさらに高めるためにはニンニクのサプリの利用も効果的。安全でたくさんの量のニンニクが手に入る人なら毎日、食べるようにすればいい効果的。
たくさん食べる場合には、にんにくの安全性についても意識を向ける。

ちなみに、ニンニクの成分となっているニンニクエキスは、主婦が手づくりで始めたように、誰でもできる。にんにく美容研究家は自ら、いろんなところでニンニクエキスのつくり方を説いてもいる。
化粧品は五感のうち触覚、喚覚、視覚を刺激する。好感情は脳組織から免疫系に影響を与え、これによって皮膚が活性化し、再び脳にフィードバックされて、生体系に好影響を与える。このメカニズムが解明されれば、体も心も生き生きとさせる効果的手段を見出すことも可能になる」と皮膚にとどまらない化粧品の効用と可能性を指摘している。また、ポーラ化粧品でも「化粧品で美しくメーキャップすると、体の免疫力も高まる」ことを科学的に実証したことから、1995年にイタリアで開催された国際化粧品技術社会連盟の学術大会で最優秀賞を受賞するなど、国際的にも高く評価されているという。『にんにく美容健康法』の中で、若野さんも次のように語っている。「美容と一口でいっても、美容の「容には「内容」と「外用」があります。

外容にばかりこだわり、内容のないものには、本当の美しさは感じられません。内面が充実し、豊かであれば、自然と外面も美しさと輝きが現れるのです」化粧品が精神的な安定、心の豊かさにも役立つことは確かであるが、同時に内面からにじみ出る美や教養、若さがあってこそ、真の健康と長寿が手に入るはず。

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ニンニク美容法

「元祖無臭にんにく化粧品」を謳う会社は、1974年に設立された。家庭の主婦2人が昔からいわれてきたニンニクの薬効に着目、細々と手づくりで開始した。
きっかけは「塗ってよし、食べてよし」という、何にでも利用できるニンニクエキスを手づくりして、それを自分たちなりに市販のクリームに混ぜたり、ローションに混ぜたり、いろいろ試してみたことからであった。

ニンニクエキスをさらに薄めて、肩こりとか腰痛、水虫など、いろいろなことに使やけどってみたところ、肩も軽くなるし、傷口などもすぐ治ってしまう。
火傷なども火ぶくれにならずに治ってしまった。

そんなニンニクパワーをさらに実感することになつたのは、肌が弱くて市販の化粧品を顔につけると、ブツブツができたりして因っていた主婦の1人が、ニンニクエキスを水で溶いてローション的に使ってみたところ、それまでできていたブツブツが消えて、肌がツルツルときれいになった。ニンニクの良さを確信した彼女は、やはり、ひどいニキビとシミに悩み、ニンニクにたどりついたもう1人の主婦と化粧品づくりを、実験的に行った。製造を委託しているメーカーの技術者にも相談しながら、2年近い試行錯誤の結果できあがったのが「にんにく化粧品」であった。

最近でこそ、ニンニクの薬効は科学的にも証明されてきているが、当初はほとんど何の裏付けもないまま、自分たちの体験と口コミだけが頼りであった。ご近所に声をカ囁らして説明し、買ってもらうというところから事業はスタートした。

家庭の主婦2人が手探り状態の中で始めた「にんにく化粧品」が脚光を浴びる、1つの転機になった。

初めてニンニクエキス入りのクリームを手にした博士は「これを顔につけるのか」と、ビックリしたというニンニクのすり下ろしを足の裏につけて風邪を治す方法を紹介したところ、それを知った読者が幼い子どもに行った結果「子どもの足の裏が腫れ上がり、その痕がただれはなはて大変なことになった。どうしてくれるか。治療費の実費弁償と慰謝料をよこせ!と言われて困ったこともあった。

確かに、ニンニクをすったりつぶしたりすると、生成するアリシンは、殺菌効果が強い半面、皮膚につけたり、食べたりすると、大変な目にあう。
「にんにく化粧品」 のニンニクエキスは長期熟成させることによって、刺激性をなくしたものを使用しているため、特別にニンニクアレルギーがある人以外は安全に使用できるわけだ。

だが、その一件に懲りて以来、「たとえ足の裏でも、こんなことになるのだから、ましてや顔の皮膚に塗るなどとんでもない」と、講演で話したり、雑誌などで書いたりした。

ところが、「にんにく化粧品」なるものを開発した主婦2人は、それを顔に塗って何ら支障がないばかりか、ニキビが治ったり、シミ・ソバカスが薄くなつたり、さらに色が白くなったり、塗った後がすべすべして赤ちゃんの肌のようになるというわけである。

実際に、「自分の生まれたばかりの赤ちゃんの肌に塗って、生まれたままの皮膚の健康を維持した」というのを聞いて、また自分でも試してみて、博士はそれまでの考えを改めるとともに、ニンニクの専門家として彼女たちの相談に乗り、時には指導に当たった。「大学の研究室をお借りして実験したり、いろいろ教えていただきました。そのお陰である程度、科学的に勉強することができました」という。

博士の協力もあって、デパートや全国チェーンの薬局に入ることができて、売上げもあがったほか、いまではクリームやローション、その他ラインナップも進んでいる

ニンニクの薬効について、博士は以下のように指摘している。「このにんにくエキスを肌に塗ると、まず第一にシミを予防できます。皮膚に紫外線が当たると、皮膚の色素細胞であるメラノサイトが刺激され、チロジナーゼという酸化酵素が働いてメラニン色素が作られます。
にんにくの有効成分には、このチロジナーゼの働きを不活性化する働きがあり、メラニンの増加を防ぐのです。また、皮膚は常に新陳代謝をくり返し、古い細胞は角質(硬くなつた皮膚の表面組織) となって、はがれ落ちます。メラニン色素もこうした再生作業により、新しい細胞に押し出されて皮膚から取り除かれます。にんにくは血行をよくして新陳代謝を促すため、このような皮膚の再生も順調に行われます。

また、ニキビやアトピーにも効果があります。これはにんにくの持つ殺菌・抗菌作用消炎作用、血液循環促進作用などによるものだと考えられます。
細胞膜の酸化を防ぐ抗酸化作用も、皮膚のトラブルを予防する大切な働きです。そのほか、にんにくの保温作用が角質層の水分を保ち、肌荒れにも大変有効です」

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いつまでも元気でいるために

現代の高齢化社会の中では、不老不死とまではいかなくとも、いつまでも健康で美しくという前提での不老長寿をかなえないと、長生きの意味はない。

どんなに歳をとってもそれ以上は心がけしだいレというもの。これからの科学の大きなテーマの、つは、われわれの生活に身近なところでは健康と美容とともにある長寿である。

以前、TVで「これからの最大の成長商品は何でしょうか」とのインタビューに答えて、次のように述べていた。「われわれがいつまでも若く美しく健康で長生きできるものがあれば、それはまちがいなく成長商品になりうる」と。そして、こう続けた。

「残念なことに日本はおろか世界に、それに値する商品はいまだ出現していない」科学の最先端では、すでに老化遺伝子の存在が確認されており「モータリン(死の遺伝子)と名づけられている。

そして、寿命を持たない、つまり不死化した細胞にモータリンを導入すると、この細胞にもやがて寿命が訪れる。老化の研究に取り組んでいる専門家の1人は「私たちはモータリンが老化を誘導できる遺伝子であり、老化へ向かうスイッチの役割を果たしていると見ている」と語っている。

逆に「動物にあるのは、老化遺伝子ではなく、生まれたときから寿命を決定している寿命遺伝子だ」という研究者もいる。

キイロショウジョウバエには長命種と短命種があることから、交配実験によって寿命遺伝子を発見。この遺伝子の役割を探った結果「寿命タンパク」を見つけ出した。
この寿命タンパクを食べさせたマウスは、食べなかったマウスの1.8倍寿命が延びるという結果が出ている。

科学の最先端では、それがいい悪いは別にして不老長寿は決して夢ではなくなりつつある。

「遺伝子情報に基づく予防医学が実現し、その人の遺伝子に見合った健康管理ができれば、人間の寿命が200歳、300歳まで延びるのは、決して夢ではなくなる」とも語っている。200歳、300歳はともかく、健康とともに若く美しくありたいという美容の面からニンニクの可能性に着目し、研究した結果、さまざまなニンニクの商品が生まれている。こちらもそのひとつと言えるかもしれない。

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痴呆を防ぐ

古来、中国では長寿薬、媚薬を求めて草根木皮ばかりか、日本人にはこんなのもが食べられるのか?というげてものなどでを食材にし、漢方薬の原料にしてきた。
不老不死を願って、秦の始皇帝が夢の霊薬を探させに、臣下の徐福を日本にまで遣わしたという伝説も残っているぐらいで、各地に使者を送った話は有名である。

「にんにくに限らず古代中国における長寿薬、媚薬の流行は、私の独断を許していただけるならば、これは人間の生命の根本的な問題であって、その上で長寿薬と媚薬は一にしていることに留意したい。

およそ人間の希望の中に本能の一部が欠けることは、生活に対する望みの大きな打撃であるのはいうまでもない。性の本能の衰えはとりもなおさず体力の弱化を物語るものである。性の力を体力のバロメーターとして考えることは必ずしも無理ではない。体力の維持は長寿を指示するものであり、媚薬と長寿薬は掌の表裏に位するものと考えることができるのである。

長寿、健康のもとと信じられてきながら、その科学的な究明がされてこなかったニンニクの神秘に科学的な光を当てたいという思いもあった。高齢化社会を迎えて、ある程度の長寿は手に入れたとしても、病気がちであっては意味がないし、ましてや寝たきりでは周りに迷惑をかけるばかりである。

その意味では長寿とともに、健康で生涯現役の生活を送れることが絶対条件というわけである。しかし、本人にとっても周りにとっても、一番厄介なのは老人型痴呆の場合で。
老人型痴呆は大きく脳血管性疾患とアルツハイマー病とに分けられる。脳血管性疾患は脳梗塞などが減で脳の血管が詰まったり、血流量が減って脳の神経細胞が急減したり、変性を起こした結果のボケであり、日本では老人型痴呆症の大部分を占めていた。

原因はわかりやすい。これに対して、近年増加傾向にあるアルツハイマー病の原因は、体内に蓄積されたアルミニウムなどの毒性物質、グルコース代謝障害、免疫異常など、様々な原因が取り沙汰されている。

いまのところ、これといった特効薬のないアルツハイマー病は、1907年にドイツの神経病理学者のA・アルツハイマー博士によって初めて報告されたものだ。アルツハイマー病になると、脳神経細胞が健康時と比べものにならないスピードで破壊されてしまう。脳全体が小さくなり、やがて死に至る。

神経伝達物質の異常、脳内にタンパク質のアミロイドが付着することなどが関連しているとされ、アルツハイマー病にかかると脳が萎縮し、記憶にかかわる伝達物質・アセチルコリンの量が減少したり、機能低下を起こしていることがわかっている。そこでアセチルコリンを分解してしまうアセチルコリンエステラーゼという酵素の働きを抑えたり、アセチルコリンを補えば神経細胞の減少や機能低下を抑えられるのではないかと考えられている。

その後、「ニンニクは老化が引き起こす脳の萎縮を抑え、学習能力を高める」という内容の発表が注目を集めた。普通のマウスより、老化現象が早く進む老化促進マウスを使って、熟成ニンニク抽出液が老化を防止することを明らかにした。

実験では普通のエサを食べたマウスは生後10ヶ月で16例中9例が死亡したが、熟成ニンニク抽出液をエサに2% 混ぜたものは、全例が生きていたというものだ。

また、彼らは電気ショックを与える床を使って、マウスが「どれだけショックを避けることを学習するか」を調べたところ、普通のエサで育てたマウスは、完全に電気ショックを避けることができるようになるまでに、一週間かかった。一方、熟成ニンニク抽出液入りのエサを食べたマウスは、約二日で電気ショックを避けられるようになつた。その結果、老化による学習能力の衰えを防ぐ効果がニンニクにあることが確認されたのだ。

また、脳の前部に萎縮が起こる特殊なマウス(脳萎縮マウス) を使った実験では、脳萎縮マウスに熟成ニンニク抽出液入りのエサを10ヶ月間与えたところ、脳の前部の長さと総重量が、ほぼ正常のマウスに近づくなど、ニンニクがマウスの記憶学習能力を向上させたり、脳の萎縮を抑制することが明らかになった。

さらに、「これはニンニクの成分が脳の細胞の生存率を高め、神経突起の分岐数を増やす作用があるためではないか」との想定のもとに、熟成ニンニク抽出液が神経細胞に直接作用を及ぼすかどうかを実験した。情報は、この神経突起を.介して伝達されるので、分岐数が多ければ多いほど脳は活性化する。

実験の結果、培養したラットの脳の神経細胞に熟成ニンニク抽出液を加え、48時間後の細胞の数や神経細胞の突起の数を測定してみると、ニンニクを加えたほうが生存率で1.5倍に伸び、神経の突起の分岐数は2倍に増えていた。

こうした効果をもたらすニンニクの有効成分は、分析の結果、S-アリルシステインをはじめとするイオウ化合物であることがわかっている。

同様の実験結果は、湧永製薬などからも報告されている。アホエンの研究を続けているグループでは、アホエンが神経細胞から出される信号(情報)を伝達する化学物質・アセチルコリンを分解する酵素・アセチルコリンエステラーゼ阻害作用を持ち、アセチルコリンの分解を防ぐことを確認。
アホエンの酵素・アセチルコリンエステラーゼ阻害作用に関する特許を出願している。さらに、別の研究上でもスコルヂニンを使った実験を行い、同様の結果を得ている。

丸いプールの真ん中にプラットホームを置いて、スコルヂニンを投与したマウスと、投与していないマウスの到達時間と学習能力を調べたところ、スコルヂニンを投与しているグループは、投与していないグループの半分のの時間で到達した。これは老化促進マウスだけではなく、若いマウスを使った実験でも同じ結果が出ている。

この結果が人間に当てはまるならば、マウスが賢くなることは、人間の場合も頭がよくなるのではないか?
と、ニンニクの持つ可能性を指摘、さらなる研究を続けている。

現代的に解決しようとすると、痴呆症にイチョウ葉エキスなどのサプリを使いたくなってしまうが、こうした実験によって明らかになっているニンニクの効果を利用するほうがいいだろう。

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現代人の極端な生殖能力の低下

戦後の日本で行われた食生活改善運動、あるいは栄養改善運動といわれたものは、ヨーロッパをモデルとした、ヒトの食性から遠ざかる方向への誘導でした。

その結果、ヒト本来の食性と現実の食生活との乗離から起こる、さまざまな不適応の現象が起きているのが現在の状態。
「あなたの美食こそが、健康を損なう「租末」な食事であると声を大にしたい。

究極の健康食は「素食」である」との持論を展開し、「食事によって治す」医療がこれからの現代人に必要。

粗食を考える
https://memo-note.com/simplemeal/

はマトをしっかり得ている。

戦後、食生活が洋風化して、どうなつたか。いまになってわかることは、病人が増えて、治らない病気が蔓延していること。そして、われわれ日本人のヒトとしての機能低下が様々な面において顕著なこと。視力の低下、体力の低下に始まって増えすぎている。

ニンニクの薬効成分には、神経を通じてホルモンを分泌する器官を刺激する働きがあり、成長ホルモンをはじめ、甲状腺ホルモン、副腎皮質・髄質ホルモン、インシュリン、男性・女性ホルモンなどの各ホルモンの産出と分泌をバランスよく促進させる作用がある。

ホルモンを分泌する内分泌系と自律神経系、免疫系との間には密接なつながりがある。ホルモンのバランスが良くなると、自律神経系、免疫系の働きも良くなり、自然治癒力もアップする。

このことは、北京大学で男女20名にニンニクを食べてもらい、その後のホルモンの分泌について調べたところ、男女とも男性ホルモン、女性ホルモンの分泌が盛んになったことも確認されている。

テレビや雑誌によく登場する健康化学研究所所長の久郷氏のグループは、ニンニクを用いることで、精巣細胞を活性化し、精子の数を増加させる研究を進めてきた。
その結果、精子の数を動物実験で40% 増やし、運動を活発にし、逆に異形の精子の数を減らす効果があることを確認。なかでも「青森県のニンニクは、その他のニンニク以上に効果が高いことが確認された」と報告されている。

98年3月、アメリカ食品医薬品局(FDA)が米ファイザー社のインポテンツ治療薬「バイアグラ」の販売を許可したことから始まった。

バイアグラブームは、あっという間に日本にも上陸した。性的不能で悩む男性にはまさに夢の秘薬とあって、日本でもバイアグラは社会現象化したが、その後、もともとが心臓病の薬として開発された経緯もあり、医薬品特有の副作用のため、死亡例が出るなど、その危険性もまた指摘されている。そんな中で改めて注目されているのが、エジプトのピラミッドの時代以来、信じられてきたニンニクパワーであり、各種有効成分が持つ「バイアグラ」効果である。

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スタミナアップ効果

ニンニクの効能効果には大きく分けて2つの側面がある。1つはアリシンによる殺菌作用による疾病に対する特効薬的な効果と、もう1つは古くから信じられてきたパワーの源として、自然治癒力=免疫力アップにつながる栄養的側面としての健康増進作用である。
アリシンにさよる作用については、これまで見てきた通りであるが、近年、改めてスタミナ増強、滋養・強壮作用に注目したのが、スコルヂニンの発見がきっかけとなっている。また、熟成ニンニク抽出エキスを主成分にしている「キヨーレオピン」の湧永製薬も注目を集めるきっかけになった。

すでに1936年にニンニクの有効成分・スコルヂニンを発見がきっかけでその後、理研化学工業を設立。会社の経営とともにニンニクの研究を続けてきた。

マウスを使ったスルヂニンの発育増進作用の実験でスコルヂニンを投与したマウスが発育とともに「睾丸中の精子形成像は常態に比べてすこぶる旺盛であり、精管は生殖細胞に満たされ、きわめて多数の精子を認めた」と、性細胞に好影響を与えていることを確認。

古来いわれてきたニンニクの強壮効果がスコルヂニンに顕著なことを発見した。さらに、スコルヂニンのスタミナ増強効果について、ハツカネズミを用いて、強制的に泳がせる動物実験を行ったところ、スコルヂニンを経口投与したグループは与えないグループに比べて、4倍以上も長い時間泳ぐことができた。

注射投与した場合は、さらに著しい耐久効果が認められた。この作用は精力とか活力といったエネルギー代謝にスコルヂニンが効率よく関与していることが確認されました。

某製薬会社研究所において、シロネズミをトレッドミル(金属ローラーの上にエンドレスベルトをかけたもので、動物の疲労度を走行距離によって測定する装置)で走らせた実験でも、スコルヂニン投与のネズミは顕著な抗疲労、体力増強作用を示している。

これらの実験でスコルヂニンの強壮作用が証明された。
にんにくで疲労を回復し体力を増強する作用と合わせて活用するのが賢いように思う。

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ニンニクは強壮剤になる

ニンニクは古くから、疲労回復、体力増進、疲労回復といった精力剤、強壮剤として多いに利用されてきた。1911年に、エジプトのエルマハスナにある墓で本物そっくりにできたニンニクの粘土模型が発見されたが、その墓は紀元前3750年ごろ、ファラオの時代よりもはるかに前のものと見られている。

およそ4500年前に建設されたエジプトのシンボルであるピラミッドは、80余りが現存している。その中で最大のものがクフ王のピラミッドである。
このクフ王のピラミッドを訪ねたギリシャの歴史家・ヘロドトスは、ピラミッドの内部から建設に従事した奴隷たちが体力維持をはかるために用いた野生のニンニクやタマネギの総量が象形文字で記されているのを発見した。

それによれば、奴隷たちは1日、当時の単位で銀にして16000タラントのニンニクやタマネギを消費していたという。古代ギリシャの首都・アテネでもニンニクは健康と活力を与えてくれる食品として、料理にもふんだんに使われていた。ソクラテス、プラトンと並ぶギリサヤの哲学者アリストテレスは「ニンニクは強壮剤だ」といっている。

古代ギリシャと同様、古代ローマでも兵士に力を与える食品として高く評価されていた。日本では匂いが嫌われ、なかなか「市民権」を得るには至らなかったが、精力剤としても、その強壮効果は知られていた。

その昔、なぜ、ニンニクが禁止されたのか。あの匂いが迷惑になることもあるが、実際にはニンニクの持つ強壮効果が知られていたため、修行者には煩悩を呼び起こし、修行の妨げになるとされたためであろう。
だからこそ、ニンニクは漢字で「大蒜」、「萌」のほかに「忍辱」とも書くのである。忍辱とは仏教用語で、梵語・クシヤーンティの訳で、六波羅蜜と呼ばれる6つの修行の中の1つで、それはほかからいかなる苦痛や侮辱を与えられても耐え忍ぶというものだ。多くの仏教者、修行僧たちはニンニクの持つパワーを知っていたからこそ、酒同様、禁を犯してでも食べたかったのではないだろうか。

しかし、修行の身としては我慢せざるを得なかったのが、ニンニク(忍辱) だったのである。

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更年期障害への効果

更年期障害は文字通り「更年期」に表れる障害であり、男女とも一定の年齢にさしかかると表れてくるいろんな不調をいう。冷え性とともに女性に顕著に表れる。6000人の更年期女性を対象にしたイギリスの調査では「84% の女性がほてりや夜間の発熱、不眠症、膣の異常などの身体的症状、あるいはうつや不安などの精神的症状など、何らかの更年期特有の症状を体験している」という。

原因として考えら156れるのは、ホルモン分泌のバランスの崩れに加えて、夏は冷房、冬は暖房とエアコンによる季節の変化を感じさせない生活環境や心理的なストレスの影響が、自律神経の乱れに拍車をかけている。冷えは血行が悪く、手足の末端に体温が伝わりにくくなるために起こる。その分、上半身に血液が滞り、のぼせも併発しやすくなる。

ニンニクを食べると、何となく体が温まるように思える。これは気のせいではなく実際に古くから知られているニンニクの特徴の1つである。医食同源をモットーとする中国には、古来「食医」という考え方がある。すべての食べ物を各人の体の状態や季節の変化に応じてとれば、健康増進に役立ち、病気の予防ができるというものだ。

ちなみに、食医は紀元前1世紀の周の時代の書物「周礼」に出ている。同書によれば、当時の医者は四段階に分けられ、その筆頭にいたのが天子(王)に天子の周辺にいた食医であった。食医、疾医(内科医)、瘍医(外科医)、獣医との健康を預かる専属のコック兼医師でした。

食医のつくる天子の食事内容について「黄帝内経」には「五穀を栄とし、五果(果実・根菜類)を助とし、五畜を益とし、五菜を充とす。

気味の合うものを食すれば、補精益気の功あり」と善かれている。食物には、それぞれの持つ「気」があり、大別すると「寒・熱・温・涼」の4つに分けられる。体を温める性質を持つ食物が熟、それよりやや軽い温、逆に体を冷やす性質を持つものが寒、やや軽い涼となる。この4つのどれにも属さないものを「平」と称する。

結局のところは、バランスの良い食事が基本であり、さらに「気味の合うもの」として、漢方薬を含めたいわゆる薬膳によって〝食べながら治す″ というのが中国式である。ニンニクは東洋医学では、体を温める効果のある代表的なものである。体質的にどことなく元気がなく、皮膚が青白くて下痢をしやすい人には、肩こりや首すじが凝って、冷え性の人が多い。

ニンニクを常食することで、便も正常になり、体内の新陳代謝が活発になり、体じゅうに活力がみなぎり、皮膚の色つやもよくなってくる。ニンニクそのものが頭痛やイライラなどの不定愁訴に効果的なことが確認されていて、神経を安定させる効果があるほか、ホルモンの分泌を促進する働きがある。

特に、ニンニク酒は体が温まり、疲れも取れてよく眠れるようになる。不眠症の人にはナイトキャップ代わりに一石二鳥でみる。ニンニクもニンニク酒も食べ過ぎ、飲み過ぎに注意して、環境的にも社会生活の上でもストレスの多い現代人にとっての強い味方にしたいものだ。

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環境ホルモンに対する免疫力

近年の環境破壊の進行にともなって、大気汚染をはじめ、水質汚濁、農薬公害、添加物その他、有害食品の氾濫などが深刻な問題になっている。

人体への影響が危倶される中で容易に考えられるのが、例えば大気汚染による気管支ぜんそく。ぜんそくは吸引された有害物質によるアレルギー反応であるが、ほかにも水質汚染物質や残留農薬などの有害・発ガン物質が体内に蓄積されることによって、様々な中毒症状やガンの発生が促されることになる。

いわゆる環境汚染による被害から逃れるには、それら汚染源を取り除くか、そこから遠ざかるのが一香手っ取り早いが、実際にはそうもいかない。

結局のところ、頼りになるのは肝臓の解毒作用であり、ニンニクなどの持つ環境汚染物質や有害食品に対する抵抗力増進効果というわけである。

元来、人体には自己防衛本能の一つとして生体内解毒作用があって、体外から取り入れたり、体内でできた有害物質を無害化し排出するという働きが、ある程度備わっている。
だが、その働きにも限度がある。ニンニクはそれら作用を促す、いわば細胞力を旺盛にし、新陳代謝を促進する働きがある。

ニンニクの有効成分・スコルヂニンが、生体内において、細胞・組織および諸器官に活力を与えるとともに、その機能を強化・保護する一方、有害物質を分解し、排出する働きをすることを確認している。生体に悪影響を及ぼす環境ホルモンの害が盛んに取り沙汰される現在、ニンニクの有効成分は環境ホルモンに対する免疫力を高めるものとして、環境汚染による害を予防する面からも、大いに期待されている。環境の変化は、

人体にもいろいろな影響を与えているが、近年増えている花粉症もその一つであろう。野菜の抗アレルギー作用についてニンニクのエキスがスギ花粉を投入したマウスの花粉症アレルギーを抑制する実験を行ったことがあった。

その後も、花粉症の学生たちの協力を得て、毎日湯飲み茶碗一杯のニンニクエキスを飲んでもらい、花粉症に関する効果の実験調査を行っている。

ニンニクエキスは150CC の水に60グラムのニンニクをスライスして、100度で5~10分ほど煮出したもの。毎日、ニンニクエキスを飲んでいる学生から採血し血液中のリンパ球を調べたところ、花粉症を起こす「IgE抗体」の量が減り、結果的にニンニクエキスを飲み続けた学生は、一様に花粉症を軽減できたというのだ。

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肝臓に効く解毒作用

肝臓は栄養素の代謝・蓄積、タンパク質の合成、ビタミンの活性化、有害物質の分解・処理など、様々な働きをする非常に重要な臓器である。

その多様な働きぶりは、われわれの体内にある化学工場にたとえられる。だが、その肝臓は「沈黙の臓器」といわれるように、多少のトラブルや不調では悲鳴を上げないため、自覚症状がないまま、気がついたときにはかなり症状が進んでいしるということが少なくない。

特に、現代の食生活、生活環境は肝臓に負担を強いることが多い。「ニンニクニクを食べると酒をおいしく飲むことができて、二日酔い、悪酔いをしないという効能、効果も有名です「ニンニクを食べると、アルコールに強くなる」といった話もよく耳にします。

要するに、ニンニクを食べれば血行が良くなるように、肝臓の代謝機能が高まり、肝臓の解毒作用がアルコールの分解を促進するというわけである。

20十数年前、どんな食品が肝臓にいい影響を及ぼすかを調べていた研究所の博士は、ニンニクのしぼり汁を使ったマウス実験を行っている。

それによると、マウスにニンニクのしぼり汁を飲ませ、24時間後に肝臓を取り出し、電子顕微鏡で調べたところ、マウスの肝臓の糸粒体や小胞体がニンニクを与えていない通常のマウスに比べて、はるかに増大しており、活発な動きをしていた。

糸粒体は体内の有害物質を安全な物質につくり替えたり、不要な物質を体外に排出したりする役割を持っている。小胞体は細胞のリボソームで合成されたタンパク質を輸送する機関で、ここから必要に応じて体の各部位に送り出される。

したがって、これらの機能が正常に働いていれば、体はいつまでも若く健康な状態を保っていられる。まさにニンニクは肝機能を強化する理想的な食品というわけである。

にんにくで肝機能障害を抑制する

次に調べたのは、ニンニクを摂取してから、どのぐらい経過すると、強肝作用があらわれるかということ。実験の結果、その作用はニンニクをとってからおよそ6時間後に表れることがわかった。

ということは、お酒を飲む6時間前にニンニクをとっていれば、酒の席で多少度を過ごしても、悪酔い、二日酔いは防げるということ。

アルコールは唯一、飲用が公に認められている麻酔剤である。そのため、アルコールを飲むと、その麻酔作用によって中枢神経の抑制が取れる。

だが、度を越すと、アルコールによる運動障害、言語障害が出てくる。さらには、意識障害、呼吸中枢の麻痺が起こり、酩酊状態となってて死に至ることもある。

アルコールは体内でアセトアルデヒドに変わる。このアセトアルデヒドが人体にとっての有害物質であり、悪酔い、二日酔いの原因となるのだが、多くの場合はこれがスムーズに分解され酢酸に変わる。ところが、この代謝過程でアルデヒド分解酵素に何らかの異常があると、酢酸への代謝が阻害されるため、やがて肝障害、脳障害を起こし、アルコール依存症になるのである。

欧米人に比べ、日本人にはアルデヒド分解酵素の欠損者が多いことがわかっている。アルコールを与えて酔わせたウサギを使った実験を行い、事前にニンニクを与えたウサギは、通常のエサをとっていたウサギに比べて、アルコールに強くなることを確認している。

肝臓を酷使しがちな人たちは、努めて新陳代謝を促し、アルコールに強くなるニンニクの効用を積極的に取り入れたい。また、ニンニクは肝臓障害の中でも、特に急性肝炎を改善する効果があることが知られている。

熟成ニンニク抽出液の一成分であるS-アリルメルカプトシステインに着目。。肝障害を起こす薬物・アセトアミノフェンを投与し、人工的に肝障害を起こさせたマウスを使って、ニンニクの有効成分が、どの程度有効に働くかの実験を行っている。

正常な肝臓は肝障害を起こすと、血中のALT活性(GOT・GPT値と同じ) を示す数値が急激に上昇する。そこで、マウスに実験前日と実験開始の2時間前にニンニクの有効成分を投与、その後、アセトアミノフェンを大量に投与し、血中A T活性を調べた。その結果、正常で10~20単位(KU)の数倍が、ニンニク成分を投与しなかったグループは1000KU近くまで急激に上昇したのに対して、ニンニク成分を投与したグループでは、10分の1以下に抑えられたのである。
ニンニクの有効成分・アホエンがアセトアミノフエンによる肝臓障害を抑制することを確認。

正常なマウスの10~20倍に上昇したGPT・GOT値が、アホエン投与量を増加させると、正常値に近づくことが確認されている。ただ、
人間の場合、肝炎はウイルス感染によるものがほとんどであり、マウス実験の薬物による急性肝炎とは性質が異なる。また、肝臓に対するニンニク成分の働きの詳細は研究途上で、因果関係がわかっていない面もある。

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