日本人にあまり好まれないのは「臭い」のせい?無臭ニンニク

夏はハワイで過ごすとか、お正月はグアムで過ごすとか、ブランドモノは海外で購入するなど、海外旅行の増加と大衆化、イタメシや焼き肉、エスニック料理ブームの中で、最近の日本人はひと昔前に比べれば、ニンニクをたくさん食べるようになった。
だが、いまだその消費量は外国に比べてはるかに少ない。

ちなみに日本人が1年間に食べるニンニクの量は、1人当たりおよそ330グラム(3~4個)と非常に少ない。一方、もっともニンニクを食べていると思われる、お隣りの韓国では8キロ(およそ100個) と日本の約25倍である。

日本での消費量が少ない一番の理由は、食べた後の匂いが嫌われること。ニンニクを多く食べる韓国では、生きた酵母が入っているマッカリ酒(韓国産にごり酒) を飲む習慣があるが、このマッカリ酒にはニンニクの匂いを消す効果があることがわかっている。
また、欧米では料理にハーブを使うことによって、匂いを消すなどの工夫がされている。食後の消臭法ばかりではなく、ニンニクそのものを無臭にできないかといった無臭ニンニクづくりも、様々な方法によって試みられてきた。
日本でもせっかくおいしいニンニクをもっと広げるには食べた後の臭い消しまでを考えて料理すればいいのかもしれない。

いわゆる無臭ニンニクとは、どのようなものなのか。スーパーやドラッグストアのショーケースには「無臭ニンニク」と銘打ったさまざまな商品が並んでいるように、その定義が正式にあるというわけではない。そもそもニンニク自体、「何を基準にすべきなのか」が問題とされ、ニンニクの栄養補助食品の規格づくりを行っている場所でも、含有されているどの成分を基準にするのか、アリウム・サティバム属に限定するのかなどなど、長い間、論議が続いてきたぐらいである。

いわゆる「無臭ニンニク」と称するものには、次の5種類に分類される。

  1. 生物学的方法によるもの。ニンニクの栽培方法を工夫し、食後の無臭化を実現しているもの(ろくのヘミネラルファームズのニンニクなど)。
  2. 化学的方法によるもの。ニンニクを収穫後、酵素やハーブなどを用いて、無臭化処理し、食後の匂いを消す(ドクターサカイガーリック、マイルドニンニク、ハーブニンニクなど)。
  3. 物理的方法によるもの。加熱処理などによるほか、糖衣錠やカプセル、油膜などに閉じ込め、無臭化しているもの。
  4. 感覚的方法によるもの。ほかの特徴のある香りや強い匂いでマスキング(包み込む)することで匂わないようにするもの
  5. 品種改良により、ニンニクそのものを無臭化したもの(大粒無臭性ニンニク)。

このうち5の大粒無臭性ニンニクに関しては、諸説あり、まったくニンニク臭がなく、タマネギの仲間ではないかという指摘も。

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