生活習慣病への効能

1996年末、それまで「成人病」と呼ばれてきたガン、心臓病、糖尿病などの病気が「生活習慣病」と呼ばれるようになった。いうまでもなく、それらの病気が成人ばかりではなく、若年層にも増えてきた結果、成人病では不自然なものとなってきたからであり、同時にそれらの病気が食生活を含めたライフスタイル、要するに生活習慣に根ざしていることが明らかになってきたためだ。

ガンの60%は食生活のあり方に原因があるといわれている。日本ではガンと心疾患、脳血管疾患が3大成人病といわれてきたが、1980年以後、ガンが死亡率のトップを独走している。そのガンに関しても、以前は死亡率のトップだった胃ガンに代わって、いまでは肺ガンがトップになっている。

確かに、食生活の洋風化が進んでいった結果、大腸ガン、肺ガン、乳ガンなど、欧米で多かったガンが日本でも増えている。生活習慣病はその他、肥満、高脂血症、高尿酸血症、歯周病、慢性気管支炎、アルコール性肝炎など、まさに治らない、治りにくい、そして治せない代表的な病気なのである。

風邪は万病のもとといわれるが、インフルエンザはウィルスによって引き起こされる。いまの医学ではいかなる有力な抗生物質も風邪のウイルスには効かない。その点はすでに指摘した通りだが、では「風邪薬は何に効くのか」というと、熱を下げたり、喉の炎症を抑えたり、頭痛を解消したりといった風邪の諸症状を軽減緩和する。

試しにここの方法で風邪が治らない場合は、免疫力が低下していると考えていい。

対症療法には役立っても、風邪そのものには効かない。最近は一度、風邪にかかると治りづらいという人が増えている。あるいは、頻繁に風邪を引いている人もいる。しかし、なかにはまったくといっていいほど風邪を引かない人がいる。

日本人が東南アジアに行って、例えば現地の人たちはかからないコレラにかかることがある。かかる人とかからない人の差は、免疫力のちがいである。風邪を治すのは、基本的に人間がウィルスに対抗できるものとして持っている自然治癒力しかない。

風邪を引きやすいということは、免疫力、さらには生命力が衰えてあかしいることの証でもあり、風邪は万病のもとというのは、免疫力、生命力が衰えれば、あらゆる病気にかかっても不思議ではないからだ。風邪同様、生活習慣痛は免疫力、自然治癒力で治すしかない。それは病気の中でも、もっともやっかいで、死亡率がトップのガンの場合でも変わりがない。

もともと人間の体は、約60兆もの細胞からできている。一個の細胞の中には、およそ8万個の遺伝子が存在するといわれ、その中にはガンの発生を引き起こす遺伝子(オン遺伝子) がある一方、ガンの発生を抑制する遺伝子(ガン抑制遺伝子) が存在する。その意味では、人間は推でもガン遺伝子を持っているわけである。

ただ、ガン唖喝伝子を持っているからといって、誰もがガンになるわけではない。正常な細胞に何らかの異常が生じると、ガン遺伝子が活躍を始めるのだが、それでもすぐにガンが発生するわけではない。人間の細胞には、健康を守るための様々な防御システムが備わっていて、その1つがガン抑制遺伝子である。

ガン化しようとする細胞を運転中の自動車にたとえると、ガン遺伝子はアクセル、ガン抑制遺伝子はブレーキに当たる。つまり、ガン細胞の力が抑制可能であれば、問題はないのだが、ブレーキが利かなかったり、故障していたりすると、ガン化を止めることはできない。その意味ではガンは内なる敵であり、結局のところ、免疫力あるいは自然治癒力の不足によって起こってくる。

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