更年期障害への効果

更年期障害は文字通り「更年期」に表れる障害であり、男女とも一定の年齢にさしかかると表れてくるいろんな不調をいう。冷え性とともに女性に顕著に表れる。6000人の更年期女性を対象にしたイギリスの調査では「84% の女性がほてりや夜間の発熱、不眠症、膣の異常などの身体的症状、あるいはうつや不安などの精神的症状など、何らかの更年期特有の症状を体験している」という。

原因として考えら156れるのは、ホルモン分泌のバランスの崩れに加えて、夏は冷房、冬は暖房とエアコンによる季節の変化を感じさせない生活環境や心理的なストレスの影響が、自律神経の乱れに拍車をかけている。冷えは血行が悪く、手足の末端に体温が伝わりにくくなるために起こる。その分、上半身に血液が滞り、のぼせも併発しやすくなる。

ニンニクを食べると、何となく体が温まるように思える。これは気のせいではなく実際に古くから知られているニンニクの特徴の1つである。医食同源をモットーとする中国には、古来「食医」という考え方がある。すべての食べ物を各人の体の状態や季節の変化に応じてとれば、健康増進に役立ち、病気の予防ができるというものだ。

ちなみに、食医は紀元前1世紀の周の時代の書物「周礼」に出ている。同書によれば、当時の医者は四段階に分けられ、その筆頭にいたのが天子(王)に天子の周辺にいた食医であった。食医、疾医(内科医)、瘍医(外科医)、獣医との健康を預かる専属のコック兼医師でした。

食医のつくる天子の食事内容について「黄帝内経」には「五穀を栄とし、五果(果実・根菜類)を助とし、五畜を益とし、五菜を充とす。

気味の合うものを食すれば、補精益気の功あり」と善かれている。食物には、それぞれの持つ「気」があり、大別すると「寒・熱・温・涼」の4つに分けられる。体を温める性質を持つ食物が熟、それよりやや軽い温、逆に体を冷やす性質を持つものが寒、やや軽い涼となる。この4つのどれにも属さないものを「平」と称する。

結局のところは、バランスの良い食事が基本であり、さらに「気味の合うもの」として、漢方薬を含めたいわゆる薬膳によって〝食べながら治す″ というのが中国式である。ニンニクは東洋医学では、体を温める効果のある代表的なものである。体質的にどことなく元気がなく、皮膚が青白くて下痢をしやすい人には、肩こりや首すじが凝って、冷え性の人が多い。

ニンニクを常食することで、便も正常になり、体内の新陳代謝が活発になり、体じゅうに活力がみなぎり、皮膚の色つやもよくなってくる。ニンニクそのものが頭痛やイライラなどの不定愁訴に効果的なことが確認されていて、神経を安定させる効果があるほか、ホルモンの分泌を促進する働きがある。

特に、ニンニク酒は体が温まり、疲れも取れてよく眠れるようになる。不眠症の人にはナイトキャップ代わりに一石二鳥でみる。ニンニクもニンニク酒も食べ過ぎ、飲み過ぎに注意して、環境的にも社会生活の上でもストレスの多い現代人にとっての強い味方にしたいものだ。

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