ニンニク美容法

「元祖無臭にんにく化粧品」を謳う会社は、1974年に設立された。家庭の主婦2人が昔からいわれてきたニンニクの薬効に着目、細々と手づくりで開始した。
きっかけは「塗ってよし、食べてよし」という、何にでも利用できるニンニクエキスを手づくりして、それを自分たちなりに市販のクリームに混ぜたり、ローションに混ぜたり、いろいろ試してみたことからであった。

ニンニクエキスをさらに薄めて、肩こりとか腰痛、水虫など、いろいろなことに使やけどってみたところ、肩も軽くなるし、傷口などもすぐ治ってしまう。
火傷なども火ぶくれにならずに治ってしまった。

そんなニンニクパワーをさらに実感することになつたのは、肌が弱くて市販の化粧品を顔につけると、ブツブツができたりして因っていた主婦の1人が、ニンニクエキスを水で溶いてローション的に使ってみたところ、それまでできていたブツブツが消えて、肌がツルツルときれいになった。ニンニクの良さを確信した彼女は、やはり、ひどいニキビとシミに悩み、ニンニクにたどりついたもう1人の主婦と化粧品づくりを、実験的に行った。製造を委託しているメーカーの技術者にも相談しながら、2年近い試行錯誤の結果できあがったのが「にんにく化粧品」であった。

最近でこそ、ニンニクの薬効は科学的にも証明されてきているが、当初はほとんど何の裏付けもないまま、自分たちの体験と口コミだけが頼りであった。ご近所に声をカ囁らして説明し、買ってもらうというところから事業はスタートした。

家庭の主婦2人が手探り状態の中で始めた「にんにく化粧品」が脚光を浴びる、1つの転機になった。

初めてニンニクエキス入りのクリームを手にした博士は「これを顔につけるのか」と、ビックリしたというニンニクのすり下ろしを足の裏につけて風邪を治す方法を紹介したところ、それを知った読者が幼い子どもに行った結果「子どもの足の裏が腫れ上がり、その痕がただれはなはて大変なことになった。どうしてくれるか。治療費の実費弁償と慰謝料をよこせ!と言われて困ったこともあった。

確かに、ニンニクをすったりつぶしたりすると、生成するアリシンは、殺菌効果が強い半面、皮膚につけたり、食べたりすると、大変な目にあう。
「にんにく化粧品」 のニンニクエキスは長期熟成させることによって、刺激性をなくしたものを使用しているため、特別にニンニクアレルギーがある人以外は安全に使用できるわけだ。

だが、その一件に懲りて以来、「たとえ足の裏でも、こんなことになるのだから、ましてや顔の皮膚に塗るなどとんでもない」と、講演で話したり、雑誌などで書いたりした。

ところが、「にんにく化粧品」なるものを開発した主婦2人は、それを顔に塗って何ら支障がないばかりか、ニキビが治ったり、シミ・ソバカスが薄くなつたり、さらに色が白くなったり、塗った後がすべすべして赤ちゃんの肌のようになるというわけである。

実際に、「自分の生まれたばかりの赤ちゃんの肌に塗って、生まれたままの皮膚の健康を維持した」というのを聞いて、また自分でも試してみて、博士はそれまでの考えを改めるとともに、ニンニクの専門家として彼女たちの相談に乗り、時には指導に当たった。「大学の研究室をお借りして実験したり、いろいろ教えていただきました。そのお陰である程度、科学的に勉強することができました」という。

博士の協力もあって、デパートや全国チェーンの薬局に入ることができて、売上げもあがったほか、いまではクリームやローション、その他ラインナップも進んでいる

ニンニクの薬効について、博士は以下のように指摘している。「このにんにくエキスを肌に塗ると、まず第一にシミを予防できます。皮膚に紫外線が当たると、皮膚の色素細胞であるメラノサイトが刺激され、チロジナーゼという酸化酵素が働いてメラニン色素が作られます。
にんにくの有効成分には、このチロジナーゼの働きを不活性化する働きがあり、メラニンの増加を防ぐのです。また、皮膚は常に新陳代謝をくり返し、古い細胞は角質(硬くなつた皮膚の表面組織) となって、はがれ落ちます。メラニン色素もこうした再生作業により、新しい細胞に押し出されて皮膚から取り除かれます。にんにくは血行をよくして新陳代謝を促すため、このような皮膚の再生も順調に行われます。

また、ニキビやアトピーにも効果があります。これはにんにくの持つ殺菌・抗菌作用消炎作用、血液循環促進作用などによるものだと考えられます。
細胞膜の酸化を防ぐ抗酸化作用も、皮膚のトラブルを予防する大切な働きです。そのほか、にんにくの保温作用が角質層の水分を保ち、肌荒れにも大変有効です」

This entry was posted in 美容.