皮膚からの吸収作用

ニンニクの皮膚からの吸収作用については、あまり知られていないが、ニンニクに限らず皮膚の表面の毛孔からは、いろいろなものが毛嚢、脂腺を通って真皮にまで入っていく。

吸収されたものは、毛細血管から全身に運ばれていく。これを経皮吸収という。皮膚の表面は薄い脂肪膜で被われているため、健康な皮膚では、脂溶性のものでなければ吸収されない。

例えば、ビタミンA・D・E、女性ホルモン、そしてタンパク質との親和性が強いニンニク成分というわけである。一般に脂肪分は2分間の摩擦で、約20% の浸透率がある。ニンニク成分の経皮吸収の場合は、50% 以上、皮膚の部位によっては、それ以上の浸透率があるといわれている。
いわゆるニンニクの皮膚からの働きについて紹介すると、ニンニクの有効成分は皮膚タンパク質との親和性が強く、皮膚からの経皮吸収に優れるとの特性があることか、次のような働きと効用がある。

  1. 血液循環を促進し、皮膚細胞の新陳代謝を活発にする。老廃物を押し出し、排泄作用を促進する。シミ、小ジワ、ニキビ、アレルギー肌、アトピー、ひび、あかぎれ、しもやけ、洗剤荒れ。
  2. 皮膚の角化作用を促進すると同時に、皮膚の細胞交代(ターンオーバー)を順調にする。シミ、小ジワ、ニキビ、アトピー、アレルギー。
  3. シミ、ソバカス、くすみを還元漂白し、美白作用を促す。
  4. メラニン色素をつくる酸化酵素( チロジナーゼ) の働きを不活性化する。紫外線の影響を弱め、日光に対する皮膚の抵抗力を高める。シミ・ソバカスの予防、日焼け予防、日光アレルギー。
  5. 消炎作用を促す。日焼け後の炎症、赤ら顔、皮膚炎、火傷、打ち身、捻挫、虫さされ、耳・鼻・喉などの炎症。
  6. 殺菌・抗菌作用を促す。こキビ、吹き出物、ハタケ、イボ、アトピーの副作用(二次感染)の予防。水虫、痔、切り傷、虫さされ。
  7. 抗駿化作用(活性酸素の働きを抑える)。
  8. ビタミン結合作用。ビタミンと結合し、皮膚に栄養を与え、老化を予防する。小ジワ、タルミ、肌荒れ、サメ肌。
  9. 保湿作用。小ジワ、肌荒れ、乾燥肌、アトピー。
  10. 細胞の自活力を高め、自然治癒力を促す。皮膚機能の向上。

ニンニクの皮膚からの効用については、あまり知られていないが、食用のニンニク同様、幅広い働きがあるというのが、にんにく研究家の見解であり、実際の「にんにく化粧品」の愛用者の声でもあるようだ。ニンニク成分の皮膚からの働きについての科学的な解明は、今後の研究を待つしかないが、やはり民間療法の中で根強い人気があるニンニク風呂、あるいはニンニク灸、ニンニク湿布などは、ニンニクの皮膚からの効用を経験的に知っているためであり、その働きを上手に利用したものだろう。

もちろん皮膚かの吸収をさらに高めるためにはニンニクのサプリの利用も効果的。安全でたくさんの量のニンニクが手に入る人なら毎日、食べるようにすればいい効果的。
たくさん食べる場合には、にんにくの安全性についても意識を向ける。

ちなみに、ニンニクの成分となっているニンニクエキスは、主婦が手づくりで始めたように、誰でもできる。にんにく美容研究家は自ら、いろんなところでニンニクエキスのつくり方を説いてもいる。
化粧品は五感のうち触覚、喚覚、視覚を刺激する。好感情は脳組織から免疫系に影響を与え、これによって皮膚が活性化し、再び脳にフィードバックされて、生体系に好影響を与える。このメカニズムが解明されれば、体も心も生き生きとさせる効果的手段を見出すことも可能になる」と皮膚にとどまらない化粧品の効用と可能性を指摘している。また、ポーラ化粧品でも「化粧品で美しくメーキャップすると、体の免疫力も高まる」ことを科学的に実証したことから、1995年にイタリアで開催された国際化粧品技術社会連盟の学術大会で最優秀賞を受賞するなど、国際的にも高く評価されているという。『にんにく美容健康法』の中で、若野さんも次のように語っている。「美容と一口でいっても、美容の「容には「内容」と「外用」があります。

外容にばかりこだわり、内容のないものには、本当の美しさは感じられません。内面が充実し、豊かであれば、自然と外面も美しさと輝きが現れるのです」化粧品が精神的な安定、心の豊かさにも役立つことは確かであるが、同時に内面からにじみ出る美や教養、若さがあってこそ、真の健康と長寿が手に入るはず。

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